研究のためのヒト胎児組織の提供に関するインフォームド・コンセント基準

   7月27日に国際幹細胞学会(ISSCR)のホームページで「研究のためのヒト胎児組織の提供に関するインフォームド・コンセント基準」が公開されました。2022年にISSCRが公開した「Informed Consent Standard for Human Fetal Tissue Donation for Research」を日本語に翻訳したものです。

 この翻訳文書の作成にはCiRAおよびASHBiから及川正範 研究員(現:東北大学大学院医学系研究科助教)、赤塚京子 研究員奥井剛 研究員、斎藤通紀 教授、髙島康弘 准教授、藤田みさお 教授が関与しました。

 胎児組織は、他の研究試料では再現できない特有の性質があり、幹細胞研究やヒトの初期発生の研究などで利用されています。しかし、ヒト胎児組織の研究利用と組織の提供に関する同意手続きは、一部の国で厳しい目にさらされています。ISSCRはインフォームド・コンセントの国際基準を確立することで、ヒト胎児組織を利用した研究の統一性と透明性を促進し、研究開発に貢献することを期待しています。

   今回、日本語訳を作成することで、日本の研究者や倫理審査に関わる方などをはじめとして、ヒト胎児組織に関わるさまざまな方に広く知っていただくことを目指しています。ぜひご一読ください。

 

詳しくは:CiRAホームページ