【開催報告】年次報告会を開催しました
2020年2月1日(土)に2019年度上廣倫理研究部門年次報告会「ゲノム編集が変える私たちの未来~ゲノム編集の人への利活用を中心に」(共催:京都大学高等研究院ヒト生物学高等研究拠点、京都大学総合博物館)を開催しました。
前半では、藤田教授から開催の挨拶、当部門の概要と研究報告者の紹介を行い、中内彩香サイエンスコミュニケーターによる「ゲノム編集のいろは」と題した講演の後、当部門員5名からヒトのゲノム編集に関する生命倫理の視点についてそれぞれのテーマで話題提供を行いました。
まず、澤井助教より「倫理的課題・概説」について、赤塚研究員より「治療とエンハンスメント」、高嶋研究員より「臨床応用の視点から」について、八田助教より「治療としての視点から」について、鈴木研究員より「社会との対話」をテーマに発表を行いました。その後、事前に寄せていただいた参加者からの質問を元にパネルディスカッション(進行:三成准教授)を行いました。
ご参加いただいた方々からは「紙ベースでの報告が多い中、このような形での報告会は目新しく面白かった」、「ゲノム編集技術のいいところと問題点が良く分かった。倫理的にシビアな問題を解決した先のiPS細胞の可能性に期待する」、「技術が先行する前に検討していくべき課題であることは同感だが、一方で技術の発展があまりにも速すぎる時代に生きている」などの感想をいただき、iPS細胞研究の倫理について一般の方と交流する良い機会になりました。
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