三成研究室の論文がStem Cell Reports誌の表紙デザインに選定されました

2021年5月20日にStem Cell Reportのオンライン版に掲載された高嶋研究員三成准教授の論文(Takashima et al., Stem Cell Reports, 2021)をイメージした表紙デザインが、論文掲載号(第16巻第6号)の表紙として選定されました。

掲載された論文は、日本の未承認幹細胞治療に関する過去の事案や、その規制に関する議論から得られた教訓を国際的な規制の取組みに生かすことを念頭に、2014年に施行された「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」の成立過程や法律の制定に関わる会議の議事録を分析し、本法における規制範囲や、安全性の概念に関する議論、研究と未承認治療を規制する法律の特性について検討するとともに、まだエビデンスが証明されていない治療法からエビデンスに基づく治療法への移行を支援することの必要性について議論したものです。


表紙デザインについて

幹細胞を用いた治療法の発展を「木」で示し、その周辺を取り巻く規制における3つの重要な要素である「研究と治療」「安全性と有効性」「希望と懸念」の表裏を成す様を「メビウスの輪」で表しました。このイラストは、レオナルド・ダ・ヴィンチの「Ginevra de’ Benci」(1474/1478)の裏面に描かれた絵にインスピレーションを得ています。

 

Cover design by Mindy Takamiya

 

<原論文情報>
論文名:Reflection on the enactment and impact of safety laws for regenerative medicine in Japan
掲載誌:Stem Cell Reports
著 者:Takashima K, Morrison M, Minari J.
URL:
(論文)https://www.cell.com/stem-cell-reports/fulltext/S2213-6711(21)00212-5
(表紙)https://www.cell.com/stem-cell-reports/issue?pii=S2213-6711(20)X0007-5