KYOTO STEAMの動画が公開されました

八田助教が協力したKYOTO STEAMの動画が公開されました。

TEAM THINKING-未来を創るアート京都からの挑戦
国際アートコンペティション スタートアップ展(2019年度)
https://kyoto-steam.com/program/event01/
「細胞とガラス」林勇気氏(6:54-7:54)

 

STEAMとは、Science(科学)のS、Technology(技術)のT、Engineering(工学)のE、Art(芸術)のA、Mathematics(数学)のMを並べた造語です。2020年3月、アート×サイエンス・テクノロジーをテーマにした文化・芸術の祭典「KYOTO STEAM-世界文化交流祭-」が開催されました。ここでは新進気鋭のアーティストと企業・研究機関が共同制作した作品を展覧する「国際アートコンペティション スタートアップ」展も企画されており、映像作家・林勇気氏がiPS細胞研究の倫理的問題をテーマに含めた映像作品を出展しました。CiRAから 三嶋研究員(元・増殖分化機構研究部門、現・筑波大学トランスボーダー医学研究センター助教)と八田助教(上廣倫理研究部門)がCiRA国際広報室からの支援を受け、制作に協力しました。

映像作品では、iPS細胞の技術が確立した近未来の社会の中で、ブタ体内でヒトiPS細胞から作り出した膵島の移植を受けた工芸職人が治療に思いを巡らせる場面を描写し、人と動物の境界やiPS細胞技術にかかる倫理的課題を暗に示すものでした。この作品は、社会や一般市民とiPS細胞技術に含まれる課題を表現するアプローチの一つとして、重要な試みであると言えます。