Science誌のニュース記事で藤田教授の意識調査が紹介

6月26日掲載のScience誌のニュース記事「Embryo experiments take ‘baby steps’ toward growing human organs in livestock(外部リンク:Science)」の中で、2016年に当部門で実施した動物性集合胚研究(注1)に関する意識調査(注2、3)に言及した藤田教授のコメントが紹介されました。

近年、国の内外で動物性集合胚研究が進められていますが、藤田教授は、当該研究において生み出されるキメラ動物の脳や精子・卵子に人の細胞が含まれることに懸念が示された意識調査の結果から、「日本の一般市民は人と動物の境界が曖昧になる動物が生まれることに懸念を示している」とインタビューに答えています。

今春(2019年3月)には、日本で動物性集合胚研究に関する規制が緩和されましたが(注4)、動物性集合胚研究にはまだまだ社会的な議論が必要な倫理的課題があります。こうした議論に、当部門では貢献してまいります。

 

注1)動物性集合胚研究:動物の胚に人の細胞(iPS細胞など)を注入して行われる研究

注2)ヒトiPS細胞を用いた動物性集合胚研究に関する一般市民および研究者の意識調査 

注3)市民・研究者ともに動物の脳、配偶子へのヒト細胞が混ざることに対して懸念

注4)日本で動物性集合胚研究の規制が大幅に緩和