倫理の窓からみたiPS細胞

CiRAが3ヶ月に1回発行しているニュースレターに、当部門の研究者が交代でコラムを掲載しています。多様なバックグラウンドを持つ研究者が、科学の分野や社会で取り上げられている最新のテーマを取り上げ、この分野になじみのない方にもiPS細胞に関わる倫理的課題を身近に感じていただけるよう、話題を提供しています。

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ヒト胚へのゲノム編集(後編)

CiRAニュースレターVol.24
2016年1月27日発行
藤田 みさお 准教授
前回のコラムでは、ヒト胚のゲノム編集に特徴的な倫理的問題として、(1)ヒト胚にゲノム編集という操作を加えることと、(2)その胚から人ひとり創り出す可能性があることの2 つを指摘しました。今回は特に、後者に関する主な議論を4 つ紹介します。

ヒト胚へのゲノム編集(前編)

CiRAニュースレターVol.23
2016年10月29日発行
藤田 みさお 准教授
前回の八代嘉美准教授のコラムに続き、ゲノム編集に関係する倫理的問題について紹介します。

ルールは誰が決めるもの? ~ ヒト胚に対するゲノム編集の議論を めぐって~

CiRAニュースレターVol.22
2015年7月24日発行
八代 嘉美 准教授
少し前、中国で行われた「ゲノム編集」によるヒト胚の遺伝子組み換えが大きな話題になりました。報道をご覧になった方は、その行為が「倫理的に問題である」と書かれていたのをご記憶の方もいるでしょう。しかし、すでに「遺伝子操作」は、生命科学研究では欠くことのできないものというのに、なぜ新たに論争の的になったのでしょうか。端的に言えば「劇的に効率がよくなったから」です。